私は、普段ビジネス書ばかりしか読まない。
そのため小説好きな人と話が噛み合わないことがある。
そこで今回は「一行でわかる名著」を読むことにした
各々の名著をギュッと凝縮した一行で紹介されています。
私に響いたものや読みたいと感じた本を書き留めています。
また本を読む前には、↓を意識すると本を読む効果が向上すると、筆者は述べています。
読書をするときに知性を得るコツは、引用する部分を探しながら読む。この素晴らしい一文を誰かに教えてあげられる人になりたいと思って読む このようなアウトプットを意識することで、脳に定着します
私もこれを意識して読みました。
1章 生きる情熱に火を付ける
→ストーリー展開が面白そう。人間に足して暖かい気持ちで接したい気持ちになるそう。
- 葉隠 山本常朝 「毎朝毎夕、改めては死に改めてには死に、常住死身になりて」
→意味は、毎日死んだ気持ちで生きろ。
渋沢栄一は、論語を軸に、商売を広めるために東京株式取引所や500社の企業を育成し、日本の資本主義の基礎を気づきました
そんな彼が、財務省をやめた時に、友人に言った言葉です。
調べているうちに、興味深い文章を見つけました
p193
これに対して、今の教育は知識を身につけることを重視した結果、すでに小学校の時代から多くの学科を学び、さらに中学や大学に進んでますますたくさんの知識を積むようになった。ところが精神を磨くことをなおざりにして、心の学問に力を尽くさないから、精神の面で青年たちに問題が出るようになってしまった。 そもそも現代の青年は、学問を修める目的を間違っている。論語にも・・・(中略)・・・。今の青年たちは、ただ学問のための学問をしている。初めから「これだ」という目的がなく、何となく学問をした結果、実際に社会に出てから、「自分は何のために学問してきたのだろう」というような疑問に襲われる青年が少なくない。
→これが大正5年(1916)に書かれていいます。びっくりして令和に書かれたものかと思いました。
100年以上前から教育に関してあまり変わっていないなーと思いました(割合は変わっていると思うので、大きな声では言えませんが)
数々の船を沈めてきた白鯨に立ち向かうお話。主人公はこの白鯨に足を引きちぎられたとかなんとか。
読むことで、「不完全燃焼な毎日、新しいことに興味が湧かない」などの気持ちを変えられるかもしれないです。
自分にとっての白鯨を見つけることで、以下の効果が期待できると筆者は述べてます
- 自己実現達成や資格取得のモチベ向上
- 他人の目が気にならなくなる
2章 深い真理に到達する
- バガヴァッドギーター 「あなたの債務は行為そのものにある。決してその結果にない」
現在の日本の資本主義において、行動よりも結果が重要視されます。その考えを否定するような本です。
確かに私たちは長い間、教育を受けてきて、良い結果(テストで高得点を取る/持久走大会で上位に入る)が評価されてきました。
しかし最重要なのは、結果ではなくその過程や失敗/成功から何を学び、どう生かすか。
失敗は、マイナスではない。大きな失敗をした時にはこの本を見ようと思う。
amazonレビューより
人が極限状態で解決を求める時に、非常にヒントをもらえる本でもある。霊的世界を展開しつつも、現実対応が行える実践的な本でもある。
気になります。
- 新約聖書 「求めよ、さらば与えられん。」
神に自分から求めることで、それが叶うかもしれない。重要なのは、 自分から である。
また神が望みを叶えてあげるように、あなた自身も他の人に与えよと*イエスは言います
- イエス・キリストは神のたった一人の子である
この考えは、キリスト教だけではなく、儒教や仏教にも同じような考えがあります。
このことから、昔から必要とされてきた考えであるなと感じました。
自分から声をあげて(求めて)+求めている人を助ける。
これを意識して生きていこう!という気持ちになれました。
3章 未知の世界の扉を開く
本を読むことで、想像力を刺激する。新しい体験の動機にもなる。本がもたらすイメージ力は脳を徹底的に鍛えてくる。
頭が良い人はこの能力が優れている。この章では、この想像力を換気する本を紹介する。
昔の記憶が、匂いや味に紐づいていることありますよね?
昔のことを全然考えていなかったのに、菜の花や金木犀の香りによって幼少期のことを思い出すように。
この本を読むことで、記憶や思い出は人生の財産であると実感できるそうと思いました。
訳は、「どの人も公平に愛して、女性の恨みを買わないようにするのが良いぞ」
モテ男の源氏がどんな風に女性と接して、どんな生き方をしたのか。
これは現代の男性でも学ぶことがあると聞きます。読みます。
4章 人間の強さと弱さを知る
理論の裏には感情があり、人間の強さがあり、弱さがある。そこを読み取らないと、実際の人間社会で人を動かしては行けない。
この理論の裏側を理解することが必要。
- カラマーゾフの兄弟 「人生の意味より、人生そのものを愛せ」
この漫画を見ただけで、一気に引き込まれました。お金とお酒と若い女が大好きな父親とその3人の子供の物語。
人の心を深く掘り下げていく作品。齋藤さん曰く「この本を読んだ人と、読まな人とでは、心の深度が数百メートルは違ってくる」
この本を読んで、理論的な"好き"ではなく感情的な"好き"を言えるようになりたい。
5章 世界を見る目を深くする
さまざまな問題に対して、できるだけ違う視点を持つことができる→決め付けや思い込みを減らせる。
自分の頭だけではなく、他者の視点を取り入れる。これによってミスが減らせる可能性が上がる。
「この柔軟性ことが知性である」と齋藤さんは言います。本を通じて他者の視点を取り入れましょう。
昔から社会人のバイブルとして、多くの名言が綴られている。社会人として成果を上げたい
ヨーロッパ人がアフリカ大陸を直民地にできたのは?を緻密な分析とともに、知ることができる。
地理的/生態的偶然のおかげだと言っています。決して生まれ持った人種的な能力の差ではないです。
6章 武器としての言葉を知る
筆者の齋藤さんは、語彙力の本を多く出版しています。
語彙力を高めることによって、この世界が豊かになる
例えば、「赤い色のリンゴを食べる」でも、どんな"赤"なのか?深紅(しんく)なのか深いエビ色なのか?
語彙力があればあるほど、この世界の情報をよりリアルに受信/送信できます。
なので語彙力を付けると良いよと言っています。
7章 この世に生きる意味を知る
オイディプス王 俺の禍は俺だけのもの、俺以外の誰も、添れを堪え担うことは出来はしない。
齋藤さんは、「100ページと短く、人類の物語の原型の凝縮だと」言っています。
またAmazoのレビューも良さそうです。
光源氏と藤壺のような展開。 古今東西、人間の本質はそんなに変わらないと考えさせられる。
物語としても面白い 古典から学ぶこともあることを再認識しました。
まとめ
齋藤さんが名著をギュッと凝縮した一行で紹介した本です。
私に響いたものや読みたいと感じた本を書き留めました。
少しずつ消化していく予定です。